製番展開で“棚卸(Q)”のデータが引当てが出来ないときの対応方法

■現象
Ver4.1の2020/03/16リリース版から、製番計画データのアイテム(B製番、S製番)が「実績区分」“棚卸(Q)”の計画明細を引当てしているとき、[製番計画作成]フォームの[抹消]ボタンで製番計画の抹消を行っても、その注番の製番引当が解除されない現象が見つかりました。

 

■現象が発生する条件

以下全ての条件を満たす場合のみ現象が発生します。

①製番計画のアイテム(製品など)が、「製番管理区分」”B製番”もしくは”S製番”

②製番計画のアイテムが「実績区分」“棚卸(Q)”のデータを引当てしている

③①,②に該当する製番計画データを[製番計画作成]フォームの[抹消]ボタンで抹消した

 

■影響

棚卸し処理や[計画外入庫(製番用)]の実績入力で作成される、計画明細データ(印刷済み="棚卸(Q)")の「製番引当数量(HVOL)」が残ったままになり、製番抹消をしても別の製番計画に引当てできない状況になります。

 

■対応方法

製番展開時、「実績区分」“棚卸(Q)”のデータを引当てできない場合は、以下の方法で対象注番の関連を確認後、計画明細データ(XSLIP)を訂正してください。
①[製番計画作成]-[製番・計画明細関連表]タブで、該当の注番を引当てしている製番がないか確認する

②また、構成外引落や他の製番に引当てられていないかを、[管理資料]-[引落明細・実績一覧]-[製番管理・履歴管理]タブで該当の注番が「引当て注番」に入っていないか確認する

 

上記で該当するデータがない場合は、不要に「製番引当数量」が残っているため、[設定]-[システム管理]-[テーブルテスト表示]から「XSLIP」を表示し、「SEIBAN」「BEDA」を空白に、「HVOL」を0に修正してください。

該当するデータが存在していて引当てができない場合、[製番・計画明細関連表]の「引当数量」と、[製番管理・履歴管理]の「計画数量」の合計値と「製番引当数量(HVOL)」の値が一致していなければ、合計値で訂正してください。

 

■回避策
[製番計画作成]で製番計画データを抹消する際は、「計画数量」を0に訂正して抹消してください。

 

■プログラム修正内容、リリース予定日

以下のプログラム修正で対応します。

 

PID:27833K Ver4.1 2020/07/13リリース版に反映予定

[製番計画作成]フォームの[抹消]を実行したとき、下記条件のデータが製番引当て解除されていなかったのを修正します。

・製番管理区分がB製番かS製番のアイテム(製番計画のアイテム)
・製番計画データのアイテムが、「実績区分]“棚卸(Q)”のデータに引き当たっているとき、製番引当が解除されず、製番が残っていました。

2020/03/16リリース版から起きていました。