新型コロナウィルスの影響により休業変更する際の対応方法

新型コロナウィルスの影響により、自社・取引先の稼動日が休日に変更になると、休日を考慮した納期調整が必要になります。
稼動カレンダーを稼動日から休日に変更しただけでは、既存の計画明細データの納期や着手予定日は自動で更新されません。
ここでは、稼動カレンダーの変更方法と、既存の計画明細データの納期、着手予定日の調整手順について記述いたします。

 

手順

①データベースのバックアップを取り、起動中のクライアントを終了させます。

 

②[稼動カレンダー]で対象の「カレンダー番号」の稼動日を“1”→“0”(休日)に変更します。

 

③[データ更新]-[月次・期の更新]-[月次更新]-[生産計画テーブルのカレンダー再読込]を行い、生産計画表に稼動カレンダーを読込みします。「生産計画表に休日も含める」設定がOFFの場合は、[生産計画テーブルのカレンダー更新]を行ってください


④自社、または発注先や外注のカレンダーが休日になり、既存の計画明細データの「納期」、「着手予定日」が変更になる場合は、[計画明細データ手入力]から訂正します。
件数が多い場合は、[計画明細データ手入力]で対象のデータを絞込み、[右クリックメニュー]-[印刷・ファイル書出し]-[CSV書出し(全項目)]でCSVファイルに書出し、NDATE(納期)を変更します。

 

なお、カレンダーが稼動日から休日へ変更になったことにより、「着手予定日」を直近の稼動日に変更する場合は、CSVファイルのPDATE(着手予定日)列を削除して読込みすると、納期から②のカレンダーに従って着手予定日が稼動日にセットし直しされます。

 

※「フォーム毎の書出しCSVファイルの文字コード」設定は"Shift_JIS"で書出し、変更後は[トランザクションテキスト読込み]から読込みできるようにファイル名を"TxSLIPPlan.csv"にして保存します。

⑤所要量計算を実行します。
上記④の作業によって、稼動カレンダーの休日を考慮した日程で生産計画が計算されます。

 

なお、受注データも同様に「指定納期日」、「出荷計画日」、「生産計画日」が稼動日から休日変更になる場合は、計画明細データと同様に日付を稼動日に変更する必要があります。

「受注データ訂正時、省略された出荷計画日、生産計画日を再計算する」設定をON(初期値=ON)にして、[受注データ手入力]から日付を訂正します。
件数が多い場合は、[受注データ入力]で対象の受注データを絞込み、[右クリックメニュー]-[印刷・ファイル書出し]-[CSV書出し(全項目)]でCSVファイルに書出し、CDATE(指定納期日)を変更します。

休日の「出荷計画日」、「生産計画日」を直近の稼動日に変更する場合は、CSVファイルのHDATE(出荷計画日)、NDATE(生産計画日)列を削除して[トランザクションテキスト読込み]から"TxRecePlan.csv"を読込みすると、指定納期日から出荷計画日、生産計画日が稼動日にセットし直しされます。
上記④の計画明細データの処理を参考にしてください。

 

<今後の予定>
以下のプログラム改善で、「完成予定日|納期」から「着手予定日」を再計算する機能を2020/05/19リリース版に反映する予定です。

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PID:27720K 対象バージョン:4.0、4.1
[計画明細データ手入力]フォームの右クリックメニューに、選択したデータに対して「完成予定日」から「着手予定日」を再計算する機能を追加します。
稼動カレンダの稼動日が変更になった場合など、今の製造リード日数やカレンダを使用して完成予定日から再セットします。
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