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Txの起動がとても遅くなった、Txが起動できない、フォーム開くのが遅い

■症状

Txの起動がひどく遅くなった。

フォームを開く時間がかかるようになった。

Txが操作できない状態になる。

「TxServe.Logに書き込めない」のメッセージが表示される。

1つのクライアントを起動すると、他のクライアントが起動できない。

TxSeverでも「TxServer.Logに書込めない」やIOエラーが表示される。

「時刻の設定がサーバーと大きく違うのでデモ版になります」のメッセージが出て、頻繁にデモ版になる。

 

■発生環境

トレンドマイクロのアンチウィルスソフトを使い、TxServerやTxServiceを使ってクライアントライセンス管理を行っている場合

 

1.現象が発生したお客様の環境

 

  サーバー(TxServerを稼働しているコンピュータ)

    TPiCS TxServer2.2

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Server Protect

 

  クライアント

    TPiCS Tx2.2

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Office Scan Version 8 (英語版)

    検索エンジン8.700.1004

    パターンファイル5.271.00

 

2.現象が発生したお客様の環境

 

  サーバー

    TPiCS TxServer3.1

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Server Protect 5.58

    プログラム5.58

    検索エンジン8.55

    パターンファイル5.273.00

 

  クライアント

    TPiCS Tx3.1

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ ウィルスバスタ コーポレートエディッション 8

    検索エンジン8.550.1001

    パターンファイル5.273.00

 

このお客様では、クライアントのアンチウィルスソフトにTxに関連するファイルをフォルダごと対象外にすることで問題が発生しなくなったそうです。

 

3.現象が発生したお客様の環境

 

  サーバー

    TPiCS TxServer3.1

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Server Protect 5.58

    検索エンジン8.700

    パターンファイル5.265

 

  クライアント

    TPiCS Tx3.1 コンパイル日 2004年11月15日

    アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Office Scan Version 7.3 (英語版)

    検索エンジン8.700

    パターンファイル5.265

 暫定的に、クライアントでNortonAntiVirusを使うことにより回避しているそうです。

 

4.現象が発生したお客様の環境

 

  サーバー

    TPiCS TxServer3.1

  アンチウィルスソフト

 

  クライアント

    TPiCS Tx3.1

    アンチウィルスソフト TrendMicro Security Version3.6

 

■原因

TxServerでライセンス管理を行っている場合、tonix.sysというファイルを作り、各クライアントが書込み、TxServerがチェックすることで管理しています。アンチウィルスソフトが過度にスキャンをするため、各TPiCSクライアントから見た場合、書込むのに非常に時間がかかったり、書き込めなかったりすると起動できない状態になります。

また、共通設定のTNet.iniや各クライアントごとの設定を記録しているTx.iniやTxGene.iniなどもスキャンに時間がかかると、フォームの表示されるまでが遅くなります。

 

■回避策

トレンドマイクロ様に変更要望しておりますが、

アンチウィルスソフトでtonix.sysファイル、TxServer.Log、TNet.iniをリアルタイムスキャンの対象から除外すると起動できないのが回避できます。また各クライアントのiniファイルも除外するとフォームの開く時間が改善されます。

 

 サーバーでのリアルタイムスキャン除外対象

  tonix.sys    通常は、TxServer31.exeがあるフォルダに上記のファイルがあります。

  TxServer.Log 

 クライアントでのリアルタイムスキャン除外対象

  tonix.sys    Txの[システム環境設定]-[導入時の設定]-[ハードキー設定]-[ハードキーの設定]-管理テーブルの

         フォルダ(LAN用) のファイルです。

  TxServer.Log

  

  TNet.ini    Txの[システム環境設定]-[導入時の設定]-[処理条件・ログファイル]-[処理条件ファイル]-共有処理条件

          のファイルです。

  Tx.Ini     Txの[システム環境設定]-[導入時の設定]-[処理条件・ログファイル]-[処理条件ファイル]

          -ローカル処理条件のファイルです。

  TxGene.ini

  TxJ.ini

  TxMeis.ini

  TxMeisJ.ini

  TxMeisMst.ini

  TxMst.ini

  TxPrn.ini

  TxPrnJ.ini

  TxTBar.ini

■関連情報

 

  トレンドマイクロのサイトに、関連する内容のサポート情報が掲載されていました。

  トレンドマイクロWebサイトへのリンクについて に従い、

  トレンドマイクロで提供されているページを以下にリンクしました。

 

    http://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=1090

 

■問題が派生しない似たような環境

 

お客様から似たような環境でも問題が発生していない環境があると、連絡をいただいたので掲載します。

 

サーバー

 TPiCS Tx3.1 コンパイル日 2006年9月13日

 TxServer3.1

 アンチウィルスソフト Trend Micro Office Scan

 プログラム バージョン 7.3

 検索エンジン 8.700.1004

 パターンファイル 5.281.00

クライアント

 TPiCS Tx3.1 コンパイル日 2006年9月13日

 アンチウィルスソフト トレンドマイクロ Office Scan Version

 プログラム バージョン 7.3

 検索エンジン 8.700.1004

 パターンファイル 5.281.00

 

■解決方法

Office Scan の 検索エンジンを 8.710に更新することで"解決できた"とSI様からご連絡をいただきました。

ご連絡いただいたSI様では、手動アップデートをされましたが、2008 年 5月 26日からは英語版Office Scan でも自動アップデートができるようなりました。

 

トレンドマイクロ様から英語Office Scan手動アップデートの方法が掲載されたので以下にリンクしました。

 

http://esupport.trendmicro.com/support/viewxml.do?ContentID=EN-122633