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統合マスターの使い方

TPiCSを使い始めるとき、各マスターをイチから構築することはかなりエネルギーを要する作業です。

マスター間の相関やテーブル毎のキー項目など、ある程度基本的なシステム構造をご理解いただいたうえで各マスターを登録して頂く前提ですが、複数画面にまたがるとどのアイテムについてどこまで登録が完了したのかが見えづらくなる面があります。

 

このようなマスター登録のハードルを下げる目的で追加されたのが、統合マスターです。

統合マスターは部品表のイメージで、TPiCSを運用する上で必要になる主要マスターの作成を1つのフォームで完結出来ます。

また、新規作成だけではなく、既存のマスターデータを取り込んで構成全体を俯瞰しながらメンテナンスすることも出来ます。


 目次

1.統合マスターとは

[統合マスター]は、TPiCS-Xをお使いいただくにあたって登録必須の5つのマスターと、工程管理オプションに関わる2つのマスターの各項目を1レコードで表現できるフォームです。
統合マスター上で入力したパラメータを基に、下記すべてのマスターを同時に生成できます。

  • アイテム基本マスター
  • アイテム詳細マスター
  • 製造担当マスター
  • 製品構成表
  • 単価マスター
  • 作業時間マスター
  • 作業マスター
  • 工順マスター

見やすさの観点から初期状態では主要な項目のみ表示されますが、上記マスターのテーブルに存在する項目であれば、[テーブル項目管理]より表示設定を変えることで画面表示に含めることができます。

ここでは、『 最終製品 ー ユニット ー 部品×2』という右図のような簡単な組み立て構成の量産品を例に、[統合マスター]を利用してTPiCS-Xの各マスターを新規登録する方法をご紹介します。

さらに発展して、既存のマスターを修正する方法、および既存構成をテンプレート化してそれをひな形とした新しいマスターを追加する手順については、「統合マスターの使い方_2」で示します。

  

なお統合マスターフォームは、TPiCS-XのVer4.1以降をご利用であれば、標準機能としてお使いいただけます。

2.製品の登録

[マスター管理]-[統合マスター]を開き、[全データ]ボタンを押します。(データは表示されません)

はじめに[新製品]ボタンを押して、新しい製品のマスターを入力していきます。

下図のように、アイテムコードや名称をはじめ、製造担当コードやその名称などを各項目を入力します。

入力し終えたら、[登録]ボタン または[F12]キーを使って登録します。

3.中間ユニットと部品の登録

続いて、ユニットについて入力します。

[新データ]ボタンを押して以下の内容を入力後、[登録]ボタンを押してください。

次に、部品Xを追加します。

以下のように入力後、[登録]します。

同様に、部品Yを下図のように入力して[登録]ボタンで登録します。

部品Yは直前に操作した部品Xの配下に追加されています。

このままでは部品Yは部品Xの子アイテムになってしまいます。

[親アイテム変更]ボタンを使って「親アイテムコード」をA1に変更します。

4.各マスターへ反映

全アイテムの入力を終えたら、[マスターへ反映]ボタンを押して、[実行]ボタンで各マスターを作成します。

確認メッセージには、[はい]、続いて[OK]で応えます。

処理が完了すると、[統合マスター]からはデータが無くなります。


5.各マスターの確認

[マスター表示]のドロップダウンリストから各マスターを開き、それぞれの作成内容を確認します。

アイテム基本マスター

アイテム詳細マスター

製造担当マスター

製品構成表

単価マスター

作業時間マスター

このように、統合マスターという1つの画面上の操作で複数マスターの登録作業が行えるので、マスター作成における担当者の負荷を軽減できます。

なお、統合マスター上に表示していない項目値については、予め[テーブル項目管理]-[統合マスター]で表示するよう設定しておくか、マスター反映後に各フォームで個別に修正してください。

6.反映履歴の確認

[統合マスター]-[反映履歴]をクリックすると開く[統合マスター反映履歴]フォームには、マスターに反映済みのデータの履歴が自動的に記録され、後から反映内容を確認できます。

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